高齢になっても過干渉な親
親から電話がくると、せっかく穏やかに暮らしていても一瞬で昔のことを思い出して、一日中 心がザワザワしてしまいます。
過干渉の親は高齢になっても過干渉です。
これは私の親の話になります。
最近は自分の思いを達成させるまで なかなか諦めないという・・・
元教育者で、本を読むのが何よりもいいと信じている人たち。
自分が読ませたいと思う本を、「怒られるかもしれないけど」と言いながら 我が家に送ってきます。
いらないと何度断っても。
このところ会っていないせいか、半年の間に手紙まで添えて3冊送られてきました。
孫であるうちの子どもに読ませたい本と言いながら、必ず私にも読むようにと付け加えて。
「そんなに時間がかからずに読めるから、興味のある章だけでもいいから読んでね。」と。
すごいプレッシャーを感じます。
常日頃から、平凡なサラリーマン家庭の私たちを「可哀想」だと思っており、これから政治がダメになったら世の中暗い将来しかない、だからこの本を読めと勧めてくるんです。
自分が心配したくないからと 先回りしていろいろ世話を焼こうとしたり忠告されるのが
すごーく 重いんです。
届いたら電話でお礼を言わないと、感謝の気持ちがないだのと言われるので、本当はメールで済ませたいところですが 毎回電話しています。
ありがとう。の気持ちだけ伝えて すぐ切りたいのですが、電話嫌いの父が、そういう時だけは必ず電話口に出てきます。
「この本はお父さんも読んでみたんだけど、とてもいい内容だから、あんた達にも読ませたかったんだ。」と、いかに自分が素晴らしい本を選んだかを力説し始めます。
今回も本が届いたら、うちの子どもにまず電話させてジジババにお礼を言い、私がもう一度お礼を言うことになるでしょう。
なんだかこの一連の行動、親の自尊心と承認欲求を満たすためにやっているようにしか感じない(*_*)
頼んでもいないものを一方的にすすめられ、本当はありがた迷惑なのに感謝しないといけないという思い込みに囚われ、でも抗ってしまう自分に罪悪感を感じる。
父親・本→嫌悪感→拒否
私の脳内で、残念なことに この図式が出来上がってしまいました。
私が小さい頃から父のこの行動は変わっていないので、私は本を読むのが好きではなくなってしまいました。本を読むことが義務に思えていたからです。
いつも私が読みたい本ではなく、父が読ませたい本を買ってきて、興味がないのに喜ぶふりをして、読んだかどうか聞いてくるので仕方なく読んで感想を述べる・・・
漫画が欲しいと言ったら、勉強もしないのにくだらない漫画ばかり見るなら、こっちを読みなさいと言われる。
そのうち、漫画も読まなくなりました。
自分が興味をもった本を買ってほしいとお願いすることも、できませんでした。
そんなことしたら、好きな本だけでなく、もっと!もっと!と 自分が読ませたい本を与えてくるのではと恐れていたから。
好きなこと=悪
と、心のどこかで思っていたかもしれません。
ホントはきっと、読めばためになる内容なのでしょうけれど、父からすすめられたというだけで、反射的に抵抗してしまいます。だから本を開くまでに時間がかかります。
本に罪はないんですけどね。
今回も、親の自己満足に付き合わなければならず気が重いです。
私たちの将来を憂い、本人たちはよかれと思ってしてくれているんです。
それは十分承知しているつもりです。
でも、私たち家族はお金もないし偉くもなんともないけれど、親が思うほど自分たちが不幸だとは思っていないんですよね。
私の受け取り方次第なのだと思うのですが、なかなか素直に受け入れられずにいます。
心が狭いのかな・・・親と関わるたびに自己嫌悪に陥ります(-_-)
うちの子どもはじいじとばあばの性格を熟知しており、私よりも大人な対応でさらっとかわすんですけどね(笑)
関わるたびに体調がおかしくなっていては、身が持ちませんからね。
私も我が子を見習わなくては~!